大五のSDGsプロジェクト!大五うなぎ工房の『竹筒おこわ』

前回ブログでお伝えした大五うなぎ工房のSDGsプロジェクト。

今回の目的は「放置竹林」を「竹財」に替えること。

伐採から出た「竹材」を利用し商品化するプロジェクトです。

大五うなぎ工房では、特に放置竹林として問題になっている「真竹・マダケ」を利用し、大五うなぎ工房でも人気の高いおこわ飯を詰めた『竹筒おこわ』を作ることにしました。

真竹(マダケ)竹筒の食品容器活用に向けて

竹にはいくつか種類がありますが、今回使用するのは「真竹(マダケ)」です。

かつては竹細工や、竹皮を取る等で活用されていました。

真竹のタケノコは苦味が強く、食用には流通していません。

タケノコ取りによる間引きがされないため、竹細工での需要が減ったことで、

真竹は、放置竹林となることが多く、利用しないままだと増え続ける一方です。

竹林は、手入れ(間伐作業)を行わないと、立入りできないほど密生してしまい、日光や養分が足りなくなって、材厚も薄く、細くなって、竹細工にも使用できなくなります。

今回竹筒おこわ用に間伐をお願いしている≪駿河竹林会≫の方によると、真竹なのに笹のような細さで生えてくる竹林も増えてしまっているそうです。

立ち枯れのまま放置された竹は、時間が経つと根や地下茎も腐っていることがあり、その場所が傾斜地であったりすると、豪雨や台風の際に地盤が崩れる原因になります。また、枯葉が風に飛ばされて、敷地に溜まるだけでなく、雨どいに詰まって大雨の際にといが落ちるといった苦情もあるそうです。

実際に訪問した放置竹林でも、隣接する住居の敷地にブロック塀の下をくぐって地下茎が伸び、庭に芽を出してくるといった苦情も伺いました。

『竹筒おこわ』への活用

食品容器に間伐した竹を活用するにあたって、食品衛生上、生竹をそのまま使うことはできません。

竹には意外と糖分や油分が含まれており、切り出してきた竹をそのままで置いておくと、3~4日でカビが発生してきます。

枯れた白竹と呼ばれるものでも、カビを防ぐため、火であぶったり、湯通しして乾燥させるそうです。

そのため、伐採した生竹は直ぐにおこわ用の大きさに切り分け、表面や節の部分についている汚れや油分を、タワシを使って水洗います。次に食品に触れる容器として、微生物等を殺菌するために、竹筒を茹でます。茹でた竹は若干柔らかくなりますので、包丁をあてて2つ割りにします。

竹が茶色になっているのは、竹筒自体を一旦茹でているからです

表面の白いものは、竹を茹でた際に出てくる油分です

竹筒おこわ 試作品完成!

今回商品化する予定の竹筒おこわは3種類です。

≪うなぎおこわ≫

国際的な品質評価機関「モンドセレクション」にて『金賞』も獲得している、大五うなぎ工房の定番商品です。うなぎ屋秘伝のタレに一晩漬け、せいろで蒸し上げたおこわ飯に、自慢の蒲焼をトッピングしました。

≪しらすおこわ≫

国内でも屈指の水揚げ量を誇る、『静岡市・用宗港のしらす』を使用。食感が柔らかな釜揚げしらすではなく、乾燥させてうま味を凝縮させた、「上干ちりめん」を炊き込みました。

≪たけのこおこわ≫

静岡産のタケノコを使用。竹の風味をたっぷりと感じられるおこわ飯です。

一足早く、試作品を自宅で食べてみました。

食べ方は、電子レンジで加熱、または湯煎でお召し上がりいただけます。ご家庭でいただく場合は、電子レンジ加熱が手軽でおすすめです。

①  パックを冷凍のまま、袋の一部に少しだけ(5mm程度)切り込みを入れます。

②  電子レンジ対応のお皿にパックのまま乗せて電子レンジで加熱します。竹筒おこわ1本あたりの加熱目安[500Wの場合:3分、700Wの場合:2分半] 加熱後は直ぐに開封せず、そのまま1~2分蒸らします。

③ パックを開封して、竹筒を取り出し、2つに開きます。※加熱後はとても竹筒が熱くなっているのでやけどに気を付けましょう。

※湯煎の場合は沸騰したお湯で約20分が目安です。

竹筒おこわの完成です。

どれも、ほんのり竹の匂いがして美味しかったです!

何よりも、食べることで放置竹林削減の役に立ち、また竹財に変えることで皆さまに喜んでいただける商品に生まれ変わる・・・それができることがうれしい企画です。完成まであと少し、ぜひご期待ください。

 

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