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うなぎ蒲焼は日本の食文化|全国同じではない
地域によって、何が違うのか
うなぎの蒲焼きには関東風、関西風の違いがあることをご存知でしょうか?
関東風は、背開きした鰻に串を打ち、白焼きにした鰻を蒸して脂を落としてから焼き上げます。関西風は、頭を落とさずに腹開きにした鰻に串を打ち、蒸さずにそのまま焼き上げます。では、この蒲焼の関西風と関東風、その境界はどこになるでしょう?
私の経験では、静岡市は関東風。関西風のお店は1軒しか知りません。

静岡市から西に進んだ浜名湖、うなぎパイで有名な浜松市に入ると、関西風のお店が7軒ほどあるようです。さらに西に向かって愛知県に入ってすぐの新城市、豊川市のうなぎ屋さんに入ると、蒸さない関西風が普通と思います。県境に沿って北上した設楽町も蒸さない蒲焼でした。ただ、関西風の頭付の蒲焼きは、今のところ見たことがありません。こう考えると、私の知る限りですが、静岡県と愛知県の県境周辺が、関東風蒲焼、関西風蒲焼の境目になるのではないかと思います。