静岡県のお茶の基礎知識 歴史⑤

静岡茶の始まり「茶祖・聖一国師」 #4(最終回)

鎌倉時代の僧侶・円爾(えんに、後の聖一国師)は、水車を利用した製粉機の設計図や、小麦粉を使った麺や饅頭のレシピを持ち帰ったことから、うどんや蕎麦、和菓子の元祖として敬われています。

ここまでは前回の記事でご紹介しましたが、円爾を元祖とする事柄はそれだけではありません。実は有名な夏のお祭り『博多祇園山笠』も円爾をルーツとしています。

鎌倉時代、1241年(仁治2年)博多で疫病が流行しました。承天寺の開祖であり、中国で修業した偉いお坊様である円爾に疫病の調伏を懇願します。

円爾は町人に担がれた木製の施餓鬼棚(せがきたな)に乗り、水を撒きながら辻々をめぐり、博多の町を清め疫病退散を祈祷しました。

この祈祷の様子を発祥とするのが『博多祇園山笠』です。お祭りのクライマックス「追い山」では、約5キロのコースを山笠が駆け抜けます。

この時、盛んに浴びせかける水を「勢水(きおいみず)」と言いますが、静岡市葵区栃沢の円爾の生家からも水を汲んで、博多まで空路運び、承天寺前で勢水として撒かれています。

こうした円爾、聖一国師で結ばれた静岡と博多の縁ですが、実は地元静岡でもほとんど知られていません。常々勿体ないなあと感じています。

高級ボトリングティー富嶽之雫(ふがくのしずく)

牧之原産の最高級碾茶からじっくり抽出した美味しいボトルティ。

渋味や苦みを感じない濃厚な旨味をぜひ味わっていただきたい。

1本の富嶽之雫に、何とペットボトル33本分の茶葉を使用。

お菓子の付かない6,800円の商品もございます。

高級ボトリングティー深蒸しかぶせ茶 牧之原の雫茶

高級ボトルティの最高峰。牧之原産の深蒸し茶を贅沢に使用。

特殊製法でじっくり10時間かけて抽出しています。

 

お知らせ新着記事

ブログ新着記事

よく読まれている記事

ブログカテゴリー

ブログタグ一覧