『土用の丑の日』って、どんな日なの?なぜ鰻なの?(2)

前回の(1)の記事では、立秋や立夏直前の18日間を「土用」と呼ぶというお話をしました。今回は、なぜ土用の鰻なのか?なぜ夏の土用ばかりが有名なのか?についてお話します。

「土用」という期間ですが、古代中国では、世の中は木・火・土・金・水という5つの要素によって成り立つ「陰陽五行説」という考え方があります。木は春、火は夏、金は秋、水は冬に相当し、それぞれの季節をつなぐ期間を「土」としました。つまり土用とは季節の変わり目の事です。

本来「土用期間中にはやってはいけないこと」がいくつかありました、科学的に言うなら迷信的な内容が多いのですが、大体「季節の変わり目は体調を崩しやすいため無理をしない」という意味に行き着きます。土用の健康に関する言い伝えに、『土用は体調を崩しやすいため、「う」のつく食べ物を食べると良い』というものがあります。「う」のつく食べ物? そう「うなぎ」です。

夏の土用の「う」の付く食べ物と言えば「鰻」。という連想を決定づけたのは、江戸中期の蘭学者で発明家、江戸浄瑠璃作家、陶芸家、画家、本草(薬学)家など様々な分野で活躍した平賀源内(1728~1779)だという説が有名です。彼が知り合いの鰻屋に頼まれて書いた『本日 土用の丑の日 鰻食すべし』という名コピーによって、「夏の土用→うなぎを食べる」という風習が現代にまで続くことになりました。

季節の変わり目である「土用」に、栄養たっぷりのうなぎを食すのは、非常に理にかなった考え方。そう考えると、夏の土用だけでなく、秋・冬・春の土用にも鰻を食べていただきたいと思います。うなぎの良質な栄養素については、また改めてお話させていただきます。

≫夏バテにうなぎが効くって本当なの?

≫数字でわかるうなぎの優れた栄養バランス

 

▼土用の丑の日にオススメ♪▼

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【動画】夏はうなぎ!土用の丑の日になんで鰻なの?大五うなぎ工房が分かりやすく解説!

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