うなぎのぼりLIVE!大人気コーナー『教えてうなぎ博士』回答集♪

皆さん、大五うなぎ工房のYouTube生ライブ『大五うなぎ工房のうなぎのぼりLIVE!』は、ご覧になりましたか?

エンターテインメントを熟知した“笑売士”とコラボレーションしたライブは一見の価値あり!

まだの方はこちらをぜひこちらをチェックしてみてください。

その中でも大人気コーナーが、『教えてうなぎ博士』コーナー♪

事前にTwitterでうなぎ博士に答えてほしいお悩みを大募集し、うなぎ博士が皆様のお悩み(うなぎのことはもちろんその他含む)をなんでもうなぎで解決してしまう!?というコーナーです。

番組内だけでは、もったいないくらい為になる情報満載ですので、ブログでも『教えてうなぎ博士』回答集をお届けしてまいります!

 

Q: うなぎと合う意外な組み合わせはありますか? 食べ合わせや味付けなど、博士がこれ良いなと思った組み合わせとかがあれば教えて欲しいです!(流夏さんからの質問)

うなぎは食材としてはプレーンな味ですから、様々な調理法、味付けでお楽しみ頂けます。

主食が何になるかで、ご提案が変わってきます。ご飯(白飯)に合わせるなら、やはり醤油ベースの味が合います。 他にもウスターソース、お好みソースといった味も違和感ありません。 揚物にする場合は、蒲焼を使用するとタレが非常に焦げやすいので、白焼をご使用頂くか、蒲焼なら冷水でタレを洗い流して衣をつけてください。 白焼や蒲焼は既に火が通ているので、揚げ時間は短くしてください。

パンに合わせる場合、邪道と思われるかもしれませんが、マヨネーズを使います。 白焼にマヨネーズだけだと塩味が足りないと思いますので、若干醤油を混ぜます。 蒲焼なら少しタレをふき取る位で、身の表面にマヨネーズを塗り、 軽くオーブンでマヨネーズが色付くように焼きます。〝うなぎマヨネーズ“は、うなぎが苦手なお子様などにお勧めです。

パスタの具材にする場合等、蒲焼のたれ以外の味で食べたい時にお勧めするのが、海苔の佃煮です。 醤油ベースの海苔の佃煮は、うなぎとの相性も良く、そこにわさびを加えると更に洗練された味になります。

 

Q: 鰻のヌルヌルはどのような成分ですか? 滋養強壮などの効果と関係がありますか?(punisukeさんからの質問)

うなぎは魚の中でもかなり進化した種類で、ウロコがほとんど退化しています(厳密には皮膚の中に埋もれてわずかにのこっていはいます)。

水中は空気中に比べで異物や病原菌などの密度が高くなります。そのため、体表を守るためにとろみがある粘液で体全体を覆って、水と体表が直接触れないように薄い膜を張っているわけですが、その成分は「ムコ多糖類」と呼ばれる成分で、栄養学的には特に有用な成分ではありません。

人間で言えば、鼻水と同じです。

粘液は常時分泌していますが、きれいに拭き取ってしまうと、しばらくの間は病原菌などに直接さらされることになってしまうため、弱ってしまうことがあります。

人間でも風邪をひくと鼻水が止まらないことがありますが、うなぎも同じで、体調を崩すと粘液の分泌過多になります。 広い養殖池で飼育していると分かり難いですが、小さな水槽などで飼育していると観察できます。

また、うなぎはウロコが退化したことで、エラ呼吸に匹敵するほど皮膚呼吸ができます。

そのため、水から取り出しても長時間活動することが可能です。しかし、体表が乾燥してしまうと皮膚呼吸ができなくなってしまうため、とろみがある粘液は体表が乾燥するのを防止する役割もあります。

 

Q: うなぎを養殖して販売して行くにはどれだけの時間とお金がかかりますか?(小野懸賞さんからの質問)

単純に飼育コストだけでいえば、稚魚から出荷サイズまで、1尾当り400~500円掛かります。

これは養殖魚(タイ・ブリ・フグ等)の中でも一番コストが掛かっています。

うなぎの稚魚(シラスウナギ)は、今年のように不漁の年になると1尾600~700円もするので、現在うなぎの原価は≪稚魚代+養殖コスト≫で1尾あたり1200円程掛かっていますが、逆に高くても皆様に買って頂けることでコストを掛けられているともいえます。

飼育コストとしては、エサ代や人件費以外に、養殖池としての設備(コンクリートの枠や水路)、池全体を覆うハウス、冬場に加温するボイラー、燃料代、水車やポンプといった機械器具、電気代、運搬のための車両経費といった費用が掛かります。

 

Q: うなぎを刺身で食べた場合の毒の影響はいかほどでしょうか?しゃぶしゃぶでも毒が回りますか? フグのように致死量に達しますか?(弁天小僧さんからの質問)

うなぎの毒性成分は、血液に含まれる「イクシオトキシン」という成分です。

タンパク質でできているため、加熱すると分解してしまいますので、「しゃぶしゃぶ」であれば問題はありません。

フグ毒「テトロドトキシン」のような強力な毒性はありませんので、何尾分も生血を集めて飲むなどしない限りは、死に至るようなことはありません。

むしろ、生食で注意すべきは寄生虫や病原菌です。海水魚と違い、うなぎは淡水で養殖していますから、真水で洗っても寄生虫や病原菌は死にません。

うなぎ料理店で、『うなぎの刺身』と称して生メニューを提供することがありますが、うなぎは生では身や皮が硬いので、薄づくりにして、一度酢〆(寄生虫を殺したり殺菌が目的)した後、水でよく流した“洗い”の形で提供されます。

 

Q: うなぎを使って何かスポーツがしたいです。何かいい方法はありますか?(🐱💗🌈璃菜🌈💗🐱さんからの質問)

うなぎは生きものですから、これを道具や器具として扱うのは難しく、人道的にもお勧めできませんが、うなぎの栄養成分には、「アンセリン」や「カルノシン」という≪抗疲労物質≫が含まれています。

渡り鳥が長時間飛び続けたり、カツオやマグロのような回遊魚が止まらずに泳ぎ続けたりできるのは、この抗疲労物質によることが分かっています。うなぎは2000㎞離れた産卵場へ長旅をすることが判っていますし、養殖期間中もずっと泳ぎ続けています。

昔から「うなぎ=スタミナ」のイメージがありますが、これは科学的にも理にかなったものなんです。

うなぎを使ったスポーツではなく、是非うなぎを食べて様々なスポーツを楽しんでください。特に長時間体を動かすタイプのスポーツでは、先に食べておけば疲れにくく、後で食べれば疲労回復が期待されます。

 

どれもこれも、博士が真面目にアンサーしてくれています。ぜひ参考にしてください!

次回以降も、教えてうなぎ博士は開催予定です。うなぎ博士が皆様のお悩み(うなぎのことはもちろんその他含む)をなんでもうなぎで解決してしまう!?

博士を困らせる質問をお待ちしています♪

 

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